Works 事例集
銀座の夜に、輝きを灯した日。
世界でも指折りの視線が集まる銀座四丁目交差点。
その象徴でもある銀座三越本館のファサードに、シャンデリアという“光の象徴”を、建築として立体的に表現することが求められた。
当初は鋳物で進められていた計画であったが、立地と構造条件が許容する質量には限界があり、Demoldの逐次成形の技術に白羽の矢が立つ。
「板金で、鋳物を超えられるか」

重厚であるほど、重すぎてはならない。その矛盾に向き合う中で選択されたのが、アルミという素材だった。
軽量でありながら十分な構造強度を備えるこの素材を用いることで、ファサード全体を120枚のパネルに分割する構成が可能となった。
そして、そのすべてが異なる形状のため、用意した治工具も120セット。加工限界とデザイン品質の両立を目指し、試作を重ねていく。
その結果、試作から本製作、納品までを1日の遅れもなく、軽量でありながら鋳物のような重厚感を持つ表情の実現に成功する。
そして、その確実な対応力とスピードに、高い評価を得るに至った。
軽さの中に、確かな重みを。
銀座の街にふさわしい「光の存在感」を放った、Demoldの技術のストーリー。
逐次成形
薄板金属にエ具を順次押し当て、工程を追って立体形状を成形する加工技術。
専用金型を用いず、プレスでは難しい複雑形状にも対応できる。試作や一点物に適し、イメージから現物化までを短縮。材料限界を熟知した高度な加工技術が不可欠で、軽量化検討にも活用される。設計検討段階での迅速な形状検証を可能にする。
- クライアント
- 三越伊勢丹
- 設計
- 基本設計:三越伊勢丹プロパティ・デザイン
- 施工
- 鹿島建設 旭ビルウォール
- 製作月
- 2020.08