カフェ作りはコンセプトが重要!コンセプトの決定手順や成功のコツを解説

カフェ作りはコンセプトが重要!コンセプトの決定手順や成功のコツを解説
カフェを開業するなら「コンセプト」にこだわりましょう。

センスが良くおしゃれな内装はSNSや口コミで話題になりやすいですが、それだけでは、他店との差別化を図れません。
内装やメニューをコンセプトとマッチさせることで、お店のブランディング力は強化され、収入アップにつながります。

ここでは、カフェ開業時に重要なコンセプトを決めていく手順を解説していきます。コンセプト別にターゲット層デザイン提供メニューを考えるうえでのポイントに加え、コンセプト設計のよくある失敗や成功のコツについても紹介していきますので、カフェ開業を目指している方はぜひ参考にしてください。

目次

カフェの開業にはコンセプトの設定が重要

カフェは単に飲み物や軽食を提供しておなかを満たすだけでなく、居心地の良さ、内装や調度品など目からの楽しさ、店主との会話など、滞在体験を提供する場でもあります。そのため、どのような付加価値を提供したいのか、自分のカフェの特徴(=コンセプト)を設定しておきたいところです。

例えば店舗のデザインをとっても、メルヘンな可愛さや都会的でスタイリッシュな内装など、さまざまなコンセプトを持ったカフェがあります。「デザインよりも味のほうが重要では?」と考える方もいるかもしれません。もちろん味にこだわることもコンセプトです。そこでここではまず、カフェの開業においてコンセプトが重要な理由を見ていきましょう。

独自性を持つことで差別化ができる

カフェの開業において、競合店との差別化は誰もが意識することでしょう。特にカフェを開業するエリアによっては、カフェを含む飲食店が飽和状態になっているケースも少なくありません。このようななかで、”おいしい” や ”おしゃれ” だけでは特別感がなく、似たような雰囲気のカフェに埋もれてしまいます。

そこで、どのようなエリアでも、他店との差別化をするために必要となってくるのが、コンセプト作りです。おいしさやおしゃれさに加えて、独自性を出すことにより、自店ならではの強みとなる魅力が生まれます。

リピーターを増やすための来店動機となる

お客様は「どのような価値を提供してくれるのか」で、来店するかどうかを判断します。特に昨今は、コンビニでも手軽においしいコーヒーが飲める時代です。そのため、お客様に選んでもらい、さらにリピーターになってもらうためには、来店動機を作ることが重要です。

コンセプト=自店が提供する価値となります。例えば、「このカフェなら落ち着いて本が読める」「子連れで楽しみたいときはここのカフェ」など、ターゲット層のニーズと合ったコンセプトは、お客様に提供する価値がイメージしやすく、来店動機そのものとなるでしょう。

事業計画やメニューの方向性が決めやすくなる

カフェの開業前に作成する事業計画では、内装や外装、提供するメニュー、接客方法などを考えなければなりません。コンセプトとは、自店が提供する価値や方向性など、最終的なゴールを示します。つまり、コンセプト無しの状態でいきなり事業計画に踏み込んでしまうのは、目的地が定まらないままスタートするようなものです。例えば、コンセプトを「人も犬も一緒に楽しめるドッグカフェ」とした場合、常にそのコンセプトが事業計画の判断軸となるでしょう。

スタッフの教育に役立つ

カフェの雰囲気を生み出すものには、建物やメニューだけでなく、人も含まれます。ゆったりとした音楽が流れる落ち着いた雰囲気のカフェで、スタッフが大声で挨拶したり、バタバタとせわしなく移動したりすると、雰囲気が台無しになってしまいます。

目指すべきカフェの形をスタッフに共有しやすくなるのも、コンセプトを明確にするメリットの一つです。
コンセプトを掲示しておくだけで、スタッフ間でカフェの世界観を統一でき、基本的な接客スタイルが明確に伝わるでしょう。

接客マニュアルもコンセプトに沿ったものにすることで、スタッフがカフェの雰囲気を崩すことがなくなり、お客様にカフェの魅力が伝わります。

カフェのコンセプトを決める手順は1S5W2H法がおすすめ

カフェのコンセプトを決めるときには、「1S5W2H法」をもとにすると、スムーズかつ抜け落ちなく進めていくことができます。

1S5W2H」の概要は、以下のとおりです。

Style(デザイン)
内装の方向性(可愛い、かっこいい等)

Who(誰に)
ターゲット層の設定

Where(どこで)
出店する場所

Why(なぜ)
来店動機

When(いつ)
営業時間

What(何を)
提供するメニュー

How(どのように)
営業方法

How much(いくらで)
価格設定

カフェの内装デザインにも通ずる重要な部分ですので、時間をかけて丁寧に考えていきましょう。ここからは、それぞれを詳しく解説していきます。

Style(デザイン):内装の方向性

最初に決めるべきは、すべての基盤となる店舗デザインの方向性です。この段階で決めた方向性は、この先の手順を含むすべての決定事項において、終始一貫させていきます。また、お客様に対して自店のイメージをわかりやすく伝える部分でもありますので、「他店との明確な差別化」「来店動機となる魅力があるか」の2点を意識して考えましょう。

Who(誰に):ターゲット層の設定

店舗イメージがしっかりと決まったら、次はターゲット層を設定していきます。決めたコンセプトを基準にし、「コンセプトを好む層」を考えていくと、イメージしやすいでしょう。例えば「安くてヘルシーなランチを提供するカフェ」というコンセプトなら、ターゲット層は「20~30代のOL層」となるかもしれません。あるいは、出店場所が決まっている場合には、オフィス街であれば会社員、大学が近いなら学生層など、立地からターゲット層を絞り込んでいくのも一つです。

Where  (どこで):出店する場所

出店する場所が決まっていない場合には、ターゲット層の設定をしたあとに決めるのがおすすめです。立地を選定していくうえで重要なポイントは、人通りの多さだけで決めないこと。人通りが多い場所には競合店も乱立している可能性が高く、差別化が難しくなります。「ターゲット層が多いエリアか」「コンセプトに必要な店舗面積があるか」の2点を軸とし、必要に応じて「駐車場の確保」なども考慮しながら選定を進めていきましょう。

Why (なぜ):来店動機

お客様の来店動機については、まずは「お客様視点で」考えることが重要です。つまり、ターゲット層のニーズを洗い出していく作業となります。例えばターゲット層が「サラリーマン層」なら、来店動機には「テイクアウトができる」「注文から出てくるまでが早い」「ワンコインのメニューがある」といったニーズが考えられるでしょう。

次に、今度は自店が提供したい価値について考えてみます。「忙しい人にも健康的な食事をしてもらいたい」など、ご自身がカフェを開業するに至った理由でもよいでしょう。ターゲット層のニーズと自店が提供したい価値を重ねていくと、「雑穀米を使用したワンコイン弁当」などが見えてきます。

When (いつ):営業時間

ここまでの項目が決まれば、自ずと適切な営業時間も見えてくるでしょう。カフェの営業時間は、コンセプトとターゲット層、出店する地域の特性を含めて決めていくことが重要です。オフィス街でサラリーマンをターゲット層とする場合には、ランチタイムや就業後の時間帯に需要が高まると想定できます。また、日中はカフェとして営業し、夜間はカフェバーに切り替えるなど、二面性を持たせる営業方法も、効果的な集客方法として知られています。

What (何を) :提供するメニュー

提供するメニューについては、ここまでの項目を8割程度しっかり決めてから考えるのがおすすめです。飲食店である以上、メニューは最も重要なポイントとなりますが、コンセプトやターゲット層に合わせて考えていくことが大切です。

例えば、健康志向なコンセプトやターゲット層の場合には、薬膳ランチや無農薬野菜を使った料理などが合っているでしょう。また、「定番メニュー」と「看板メニュー」の2つを用意しておくことも重要です。競合店との差別化ができるのは看板メニューですが、定番メニューがあれば初めて来店するお客様も安心して注文でき、客層の幅を広げていくきっかけとなります。

How (どのように):営業方法

営業方法には、「売り方」や「接客スタイル」なども含まれます。顧客満足度を上げていく要素となる部分であり、お客様の来店動機をベースに考えていくと、ベストな営業方法が見つかるでしょう。近年増加しているテイクアウトを取り入れるのも一つですし、イベントや習い事の教室を開催するのも集客率を高める方法です。ターゲット層のニーズを十分に満たせるよう、独自の戦略を練ってみてください。

How much (いくらで):価格設定

カフェの価格設定の基本は、原価率を20~25%とすることが目安となります。しかし、すべてのメニューで利益を重視するのではなく、赤字覚悟のメニューも考えてみましょう。特に看板メニューについては他店との差別化を図るメニューとなるため、利益率を下げて数量限定にするなどの工夫が重要です。一方で、利益率が高くなるドリンクメニューなどは、十分な儲けを確保できる価格設定にしていくと、バランスを取りやすくなります。

「可愛い」がコンセプトのカフェ開業のポイント

ここからは、可愛いがコンセプトのカフェ開業について、ターゲット層や内装デザイン、提供メニューを決めていくときのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層のポイント

ターゲット層の一例
  • 10代後半~20代前半の女性:友人と一緒に来店し、写真撮影を楽しむ傾向が強い
  • カップルや家族連れ:記念日や季節行事のタイミングでの来店も多い
  • インフルエンサーや旅行者:SNSに映えるようなメニューを求める傾向が強い

「可愛い」をコンセプトにしたカフェは、若者からファミリー層まで、幅広いターゲット層を取り込むことができます。幅広いターゲット層が考えられる場合には、コンセプトが曖昧にならないように注意することが重要です。

カップルとファミリーではターゲット層が異なりますが、両者に好かれることを意識しすぎると、独自性が生まれず、万人受けで終わってしまう可能性があります。カフェを開業する際には、集客を考え、お客様に「自分にぴったり」と思ってもらうことが大切です。

デザインのポイント

デザインアイデアの一例
  • パステルカラーを基調とした配色
  • フォトジェニックなディテールの設置
  • スイーツのような家具と装飾
  • アンティーク調のアクセント
  • 植物やお花でナチュラルな可愛さをプラス
  • 遊び心のある演出

どのような可愛さにするかで、内装デザインのポイントが変わってきます。例えばポップな可愛さにする場合には、内装デザインに赤や黄色などのビビットカラーを取り入れたり、キャンディーボトルやカラフルなポップコーンが入った瓶を並べたりすると、コンセプトの可愛さを演出できるでしょう。

また、可愛いがコンセプトにあるカフェでは、お客様に「入りやすい」と感じてもらうことも重要です。高級感よりも親しみやすい雰囲気のほうが、ターゲット層に好まれやすくなるでしょう。

提供メニューのポイント

メニューアイデアの一例
  • カラフルで可愛らしいデコレーション
  • カフェの雰囲気にマッチした色合いのものをそろえる
  • クリスマス、バレンタインなど季節限定メニューで可愛さを強調
  • テイクアウト用のカップケーキなどフォトジェニックなもの

可愛いの定義は幅広いため、自店のコンセプトとしっかり重なるメニューを考えることが重要です。「ポップな可愛さ」がコンセプトのカフェは、SNS映えするような看板メニューを作るのも一つ。例えば、季節のフルーツが目立つようにデザインされたケーキや、ホイップクリームをふんだんに使ったシフォンなど、可愛いものが好きなお客様の心を一瞬で惹きつける見た目にこだわるとよいでしょう。

「大人向けの落ち着いた可愛さ」がコンセプトのカフェでは、特製のカヌレや天然酵母のパンなど、丁寧さを感じる一品が好まれます。また、ファミリー層には、子供が喜ぶ工夫をしたメニューや、家族でシェアできるファミリープレートが人気です。

「おしゃれ」がコンセプトのカフェ開業のポイント

ここからは、おしゃれがコンセプトのカフェ開業について、ターゲット層や内装デザイン、提供メニューを決めていくときのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層のポイント

ターゲット層の一例
  • 20~30代の女性:インテリアや盛り付け方に敏感
  • 20~30代のカップル:共有しやすいメニューを好み、リピーターになりやすい
  • フリーランスやノマドワーカー:集中できるおしゃれな空間を求める

「おしゃれ」には、スタイリッシュで都会的なおしゃれさや、ナチュラルな温もりを感じるおしゃれさなどがあります。まずは自店が提供する「おしゃれ」の定義を明確にすることで、ターゲット層が浮かんでくるでしょう。都会的なイメージのカフェの場合には、20~30代のビジネスパーソンやカップルなどがターゲットに含まれてきます。

デザインのポイント

デザインアイデアの一例
  • シンプルでスタイリッシュな色使い
  • インダストリアル要素
  • 間接照明によるムード作り
  • 観葉植物でナチュラルなアクセント
  • モダンなアート作品やセンスの良いポスター
  • オープンキッチンやカウンターバー

都会的なおしゃれさをコンセプトにしたカフェでは、あえて天井のコンクリートをむき出しにしたり無垢材のテーブルを使ったりなど、インダストリアル要素を強めに出すとよいでしょう。また、間接照明は、昼と夜で異なる雰囲気を演出すると、二面性を強調できます。

一方で、ナチュラルなおしゃれさをコンセプトにする場合には、木材や観葉植物などを多く取り入れる内装デザインにすると、イメージどおりに仕上がります。ナチュラル系のおしゃれなカフェで使う観葉植物には、複数のサイズや種類の植物を用意し、高低差やボリューム感の差をつけるとセンス良く見えます。どの系統のおしゃれさをコンセプトとする場合でも、統一感のある落ち着いた配色にすることがデザインのポイントです。

提供メニューのポイント

メニューアイデアの一例
  • ラテアートや季節ごとのカクテル
  • テイクアウトやギフトメニュー
  • シェアできるボリュームメニュー

都会的なおしゃれさをコンセプトにしたカフェの場合には、20~30代のOLやサラリーマンが多く来店すると考えられます。特にビジネス街に開業する場合は、仕事の合間に立ち寄るお客様を想定し、テイクアウトメニューを充実させると、ターゲット層のニーズに沿ったカフェになるでしょう。

男性向けには手早く提供できてボリューム感のあるもの、女性向けには雑穀米などを使用した栄養バランスの良いメニューが好評です。ナチュラル系のおしゃれがコンセプトにあるカフェには、ゆったりと過ごしたい客層が多くなると予想できます。健康的なメニューをそろえるほか、自家製シロップを使ったジュースなど、ドリンクメニューで他店との差別化を図ることもできるでしょう。

「アンティーク」がコンセプトのカフェ開業のポイント

ここからは、アンティークやレトロがコンセプトのカフェ開業について、ターゲット層や内装デザイン、提供メニューを決めていくときのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層のポイント

ターゲット層の一例
  • 20代後半~40代の落ち着きある層:ゆったり過ごせる空間を求める
  • アンティークな雰囲気が好きな人:細部までこだわった装飾や希少価値のあるアイテムを好む
  • 読書好きやクリエイター層:自然光ややわらかな照明で長居しやすい環境を好む

純喫茶を思わせるアンティークなカフェは、若者にも人気があります。世代を限定しないことからターゲット層の絞り込みが難しいと感じますが、まずは消去法で考えていくと適切なターゲット層が見えてきます。落ち着いた雰囲気が特徴となるため、ファミリー層や若い女性グループなどは、あまりターゲットになりません。30代以上のカップルや、カフェ巡りが好きな人などがターゲット層となるでしょう。

デザインのポイント

デザインアイデアの一例
  • 年代物のテーブルや椅子、古いキャビネットなどでヴィンテージ感を演出する
  • 暖色系のランプやシャンデリアなどでノスタルジックな雰囲気を作る
  • スモーキーな色合いのドライフラワーや観葉植物を配置する

内装にアンティークな家具や照明器具をそろえることはもちろん、小物の使い方を意識することで、より一層おしゃれなアンティーク感を演出できます。アンティークなカフェでは、椅子が強いアクセントとなることもポイントです。クラシカルな雰囲気を目指すなら布張りの椅子、やわらかく優しい印象のカフェなら木製のウィンザーチェアやラダーバックチェアなどがおすすめ。一脚でも存在感がありますので、インテリアとして飾るのも一つです。

提供メニューのポイント

メニューアイデアの一例
  • クッキーやスコーンなどクラシカルなスイーツ
  • サンドイッチやキッシュなど伝統的な軽食
  • 手作りのジャムやクリームを楽しめるメニュー

アンティークがコンセプトのカフェを開業する場合、昔ながらの喫茶店メニューを参考にすると決めやすくなります。「喫茶店のナポリタン」を定番メニューにしたり、メロンクリームソーダを取り入れたりすると、コンセプトとマッチしやすいでしょう。ただし、喫茶店メニューだけでは差別化がしにくいので、オリジナリティある看板メニューも必ず作っておきましょう。

「ラグジュアリー」がコンセプトのカフェ開業のポイント

ここからは、ラグジュアリーがコンセプトのカフェ開業について、ターゲット層や内装デザイン、提供メニューを決めていくときのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層のポイント

ターゲット層の一例
  • アッパーミドル層:味・サービスの質にも敏感な傾向が強い
  • 30代以上のビジネスパーソン:商談や打ち合わせにも適した場所として求める
  • 観光客:現地ならではの高級感ある内装や限定メニューを求める

ラグジュアリーがコンセプトにあるカフェには、非日常感を求める客層が多いでしょう。30~60代のアッパーミドル層や観光客がターゲット層として考えられます。また、出店する場所によっては、ショッピング帰りの女性や、ミーティングに利用するビジネスパーソンもターゲット層に加わってくるでしょう。ラグジュアリー系のカフェは、特定の層に好まれる傾向があるため、エリア特性も十分に考慮して決めることが重要です。

デザインのポイント

デザインアイデアの一例
  • 大理石・レザーなど、上質な天然素材を積極的に取り入れる
  • ネイビー、ボルドー、ダークグリーンなどの深い色調を基調とする
  • アクセントカラーとしてゴールドやシルバーを取り入れる
  • カーテンや仕切りで仕切られたプライベートなブース席を設置する
  • 香りや音響にもこだわり、リラックスした雰囲気を作る

上質で洗練されたものを好むターゲット層が中心となるため、家具だけでなく、食器にもこだわることがポイントとなります。非日常的な空間でリラックスできる時間を過ごせるように、低めのテーブルを選ぶのもおすすめです。また、充電設備やWi-Fi、プライバシーが確保できる席も完備されていると、ラグジュアリー店ならではの充実感が増します。

提供メニューのポイント

メニューアイデアの一例
  • 高級食材を取り入れた料理やスイーツ
  • 料理とドリンクのペアリングを提案する
  • 数種類の小皿料理を楽しめるテイスティングメニュー
  • リクエストに応じたカスタマイズメニューの提案

高級チョコレートや地元産の新鮮なフルーツを取り入れると、プレミアム感がアップし、ターゲット層に好まれます。また、アフタヌーンティーセットに紅茶やシャンパンのペアリングを組み合わせたり、数種類の小さなスイーツを盛り合わせたプレートを用意したりするのもよいでしょう。希少な紅茶、限定コーヒー豆を使用するなど、特別感やプレミアム性を演出することがポイントです。

「ユニーク」がコンセプトのカフェ開業のポイント

ここからは、ユニークなコンセプトのカフェ開業について、ターゲット層や内装デザイン、提供メニューを決めていくときのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層のポイント

ターゲット層の一例
  • 猫カフェやドッグカフェ:動物好きな若い女性やファミリー層
  • アートカフェ:大学生やクリエイティブな職業の人
  • テーマ別カフェ:特定の映画やスポーツ、ゲームのファン層

「猫カフェ」や「アートカフェ」など、ユニークなコンセプトを持つカフェを開業する場合には、ターゲット層が限定されます。コンセプトに基づいた体験を提供することにより、特定のターゲット層を魅了できるでしょう。例えばアートカフェは、クリエイティブな人々を引き寄せ、交流の場としても人気が高まります。テーマ別カフェなら、コスプレやイベントを通じてコミュニティを形成していくことも可能です。

デザインのポイント

デザインアイデアの一例
  • 内装や家具にコンセプトを反映させる
  • 快適な座席配置や動線など、機能性も高める

ユニークなコンセプトを持つカフェを開業する際には、インテリアとなる家具や配色だけでなく、機能性も重要な要素となります。例えばドッグカフェなら、お客様が連れてきた犬同士が喧嘩にならないように距離感を保てる工夫や、リードフックやトイレなどの準備も必要となるでしょう。スポーツカフェなら、観戦用のテレビやモニターを見やすい位置に配置すると、混雑した場合にも快適に観戦を楽しめます。

提供メニューのポイント

メニューアイデアの一例
  • 見た目にも楽しめるアートのような盛り付けをする
  • コンセプトを表すオリジナルメニューを作る
  • 万人受けする定番メニューも取り入れる

コンセプトを表すオリジナルメニューを目立たせることで、ユニークなカフェとしての魅力が増し、リピーターを呼び込むことができます。アニメ好きをターゲット層にしたカフェなら、特定のアニメ作品に登場するメニューの再現なども、喜ばれるでしょう。

一方で、個性的なメニューに偏ってしまうと、初めて来店するお客様がリラックスして注文できない可能性もあります。オムライスやカレーなど、万人受けする定番メニューもおさえておくことで、より多くのお客様が注文しやすくなるでしょう。

コンセプト設計のよくある失敗

コンセプト設計の失敗は事業失敗に直結します。よくある失敗を知り、自身が設計したコンセプトに問題はないかチェックしましょう。

コンセプト設計のよくある失敗
  • コンセプトと立地のずれ
  • こだわりを優先しすぎて市場のニーズを無視
  • コンセプトを深く考えず、独自性がなく集客できない
  • 見た目を重視しすぎて味がおろそかになる
  • 流行を安易に取り入れて差別化できない

繁華街に立地する店舗で、本に囲まれて静かに読書を楽しむブックカフェを開業しても、街の喧騒が届いてしまい想定したような空間づくりはできないでしょう。また、市場のニーズを無視してファミリー層が多い場所で美食家向けにコンセプト設計をしてしまうと、集客は見込めません。これらの失敗は、事前の市場調査で回避できます

曖昧なコンセプトにしてしまうのも、よくある失敗事例です。例えば、アンティークなカフェを目指すなら、昭和レトロな雰囲気を楽しめるカフェ、という簡単なコンセプトで終わるのは避けましょう。どのようなお客様に、どのような価値を提供するのかをより具体的に掘り下げ、コンセプトに落とし込むことが大切です。

SNSでのバズりや映え、流行りを意識しすぎるのもやめましょう。
流行を知るのは大切ですが、流行っているものに飛びつくだけでは、他店と差別化できません。
カフェはあくまで飲食店であるため、見た目ばかりを重視せず空間と食事の両方に力を入れ、独自性を持たせましょう。

コンセプト設計を成功させるコツ

コンセプト設計を成功させるなら、以下の3つのコツを押さえましょう。

  • 市場調査を入念に行なう
  • 強みを活かす
  • 実現可能か検証する

市場調査を入念に行なう

競合他社を調査することで、成功に欠かせない独自性が見えてきます。特に、同じターゲット層の店舗を観察すると、どのようなコンセプトで何をお客様にアピールすべきかが見えてきます。他店のコンセプトを参考にしながら、オリジナルのコンセプトを生み出しましょう

店舗だけでなくターゲット層についても調査・分析しましょう。年齢や性別だけでなく、ライフスタイルや収入、カフェに求める味や価格、利便性などを細かに調査します。調査結果をもとに、内装に力を入れるか、メニューに力を入れるかなど、どの部分に力を入れるべきか判断しましょう。

必要に応じて、専門家のアドバイスを受けながら調査を進めてください。

強みを活かす

落ち着いた雰囲気、一人でも入れる、など、ありきたりなコンセプトではなく、強みをより活かしたこだわりのあるコンセプトにしましょう。

好きなこと、得意なことなどからコンセプトを考えると独自性が生まれやすくなります。強みとして使えそうなものをすべて洗い出し、全体の雰囲気をふまえてコンセプトに取り入れるのがおすすめです。

実行可能か検証する

コンセプトは実現可能でなければ意味がありません。理想を詰め込むのも良いですが、実現できるかどうかもしっかりと見極め、優先順位をつけて実行するかどうか検証しましょう。費用対効果も考えたうえで事業を開始してください。

コンセプトや数値計画、マーケティング戦略を盛り込んだコンセプトシートを作成するのもおすすめです。シートを作成することで考えや情報を整理できます。

また、コンセプトシートは金融機関から融資を受けたり、自治体から補助金を受けたりする際にも活用できます。判断に迷ったときの参考にもなるため、コンセプトシートで経営の方向性を言語化しておきましょう。

まとめ

明確なコンセプトは、自店の方向性を決める軸となり、他店との差別化やリピーターを増やすことにつながります。ターゲット層や内装デザイン、提供メニューなども、コンセプトに基づいて決定していくと、一貫性を持ったお店作りを進めていけるでしょう。

今回は、可愛い、おしゃれ、アンティークといったコンセプトのカフェを作る際のポイントを解説しました。
記事を参考にしながら、市場調査を徹底したうえで実現可能なコンセプトを設計しましょう。

この記事の監修者プロフィール

FUJIOH 業務用事業ソリューション推進担当 藤野 修一
飲食店・宿泊施設・食品小売など、業務厨房に関する課題解決に従事。排気・給気の設計から、循環タイプ機器の導入提案、さらに省エネや作業効率向上を目的としたレイアウト改善まで、現場に即したソリューションを提供してきた実績を持つ。メーカーや設計事務所、施工会社との協業を通じ、店舗の新規立ち上げから改修までを幅広くサポート。現在は、業務用厨房における「新しい厨房のカタチ」をテーマに、課題解決型の提案活動に取り組んでいる。

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